クルマのコトは夫に任せきり。でも、こんなコトではいけないとワタクシ立ち上がりましたッ!だって、こんなコトも知っている女房ってスゴイ!っと夫に言わせたいんですもの。
第8回 今日のお題は「不具合の種類」
あれれ! 何だか車の調子がへーん!?
ということはありませんか。しっかり者の奥様は、オオゴトになる前に車の不具合を見極めます。
いつも車のことを勉強させていただいて、どうもありがとうドクターT。じつは今、ちょっと心配なことがあるの。運転し始めたときの、音が気になってしまって‥ 主人は気のせいだと言うんだけれど、気になり始めたら頭から離れないの。大きな故障の前兆だったらどうしよう。
こんな程度で修理工場へ行ってもいいものか、ずっと悩んでいるの。
それはとんでもない思い違いですよ。音というものは、車の状態を知る上で、もっとも大切なものなのです。遠慮なく相談してみてください。
まあ! じゃあやっぱり、重大な故障が起こる危険性があると考えたのは、正しかったのね。
もちろん、すべての音が故障につながるというわけではありませんが、わたしたちメカニックのプロは、車の故障箇所や原因を調べるとき、まず一番に音を聞きます。
どんな音がどこから出ているか。また車がどういう状態のときにその音がするのか、などをお客様にうかがいますので、音が気になるときは、自分でもこういうことに気をつけてみましょう。さて、奥様の本題に入りますが、まずどんな音がするのですか?
うーん、「キーキー」とかすかに鳴っている感じかしら。
たとえば、エンジンをかけた直後とか、ブレーキを踏んだときとか‥ 高速のとき、低速のときなど、思い当たることは何でも言ってみてください。さらに、どの辺りから音が聞こえるのかもわかると、ベターです。さらにさらに、音は「キーキー」だけですか?「ゴーゴー」が聞こえることはありませんか? 運転中は、車内でもエンジン音やらさまざまの音がしているはず。一度ラジオやCDも止めて、なるべく静かな状態で聞き耳をたててみましょう。
強いてあげれば、ブレーキを踏んだときだと思うの。スピードにはあまり関係ないようですが、最初はほんのかすかだったのが、この一週間ほどではっきり聞き取れるようになってきたみたい。でも音は「キーキー」だけで、「ゴーゴー」はありません。どこから鳴っているかと聞かれても、前の方とも後ろの方とも聞こえるし、わたしにはちょっと判断できません。
はい、よくできました。
「ゴーゴー」がないということで、ひとまずは安心。原因はおそらく、ブレーキのディスクパッドが減ってきたことでしょう。至急交換することをおすすめします。そのまま乗り続けますと「ゴーゴー」という音に変わってきます。それはパッドがなくなってその下の鉄板に直接当たっているということになりますから、簡単に交換できるようにしておくと良いですね。
でもまだ三万キロ代しか走っていないのにブレーキパッド交換だなんて、ちょっと早すぎないかしら。以前、交換の目安は五万キロくらいと聞いたことがあるんだけど。
それはひとつの目安ですが、ブレーキの踏み方次第で変わるものなんです。奥様は停車位置のどのくらい前でブレーキを踏みますか? なるべく車間距離をあけ、停車位置よりずっと手前からアクセルを離してスピードを落としましょう。ブレーキだけで停車することを極力避ければ、ブレーキ・パッドの摩耗も少なくり、長持ちしますよ。心がけてみてください。
運転の仕方ひとつで、車の修理代も抑えることができるんですね。音が、メンテナンスにとって重要なことはわかりましたが、他にどんな音に注意をしていたらよいのでしょうか。それから、音以外に車の不具合を教えてくれるものって、何かありますか?
エンジンのかけ始めに「キー」という音がしたときも要注意。ファンベルトやエアコンベルトが緩んだときのスリップ音かもしれません。放っておくとバッテリーが上がったり、エンジンが止まることもありうるのです。あと多いのが、「カラカラ」という音。車輪に動力を伝える「ドライブシャフト」に異常があるとき、この音が聞かれます。代表的な異音とはこのくらいでしょうか。そしてプロが、音の次に注意を払うのが、「臭い」です。特に「焦げ臭い」「オイル臭い」と感じたら注意してください。
単発的な場合は心配ありませんが、継続するようなら何かしらの異常がある可能性があります。
 いずれにしてもいつもと調子が違うなと感じたら、自分で判断しないで、信頼できるメカニックに見てもらうことをおすすめいたします。ささいなことが、思わぬ故障や事故へと発展することもありますからね。
わたしもそうできたらいいなと思いますが、あんまり小さなことだと、迷惑じゃないのかしらとか、嫌な顔をされるんじゃないかと、気兼ねしてしまうんです。
東京オートのサービスに限っては、そんな心配はご無用。どんな小さな不具合でも、お客様がご納得いくように説明いたします。平日でしたら特に、スタッフも時間に余裕がございます。誰でもつかまえて何でも聞いてください。工場長もフリーですから、お気軽にフロントにお入りください。
 どんな小さな不具合でも、放置しておけば故障を引き起こす元になるのです。車のちょっとした変化に気をつけることと、信頼できるメカニックの存在が、楽しいカーライフを支えているのだということを、奥様もお忘れなく。